【「視覚障害者のためのテキスト版アクセスマップ」概要】 「視覚障害者のためのテキスト版アクセスマップ」(以下マップといいます)は、視覚障害のある方が単独で鉄道の乗り換え等を行う場合の参考情報として記しています。 対象エリアは、名古屋駅地区、栄駅地区、金山駅地区で、鉄道駅とバスターミナル、一部の商業施設を結ぶルートを紹介しています。 原則として駅員への案内依頼が可能なルートは、コースに含めていません。 (例:地下鉄間の乗り換え、改札内でつながったJRと私鉄等) マップ製作のための調査は、2020年1月から2月にかけてと、2021年1月から2月にかけて、2022年1月から2月に、それぞれ実施しました。 マップの記載内容は、名古屋駅地区全コースならびに栄駅地区のコース1から9については、2020年2月現在のものです。栄駅地区コース10から12までについては、2021年2月現在のものです。金山駅地区は2022年2月現在のものです。 名古屋駅地区は合計10コース、栄駅地区には合計12コースが、金山駅地区には合計28コースが記述されています。 それぞれのコースには、「1-A」「1-B」というように、A/Bの2コースがあり、それぞれ往路と復路となっています。 ただし、金山駅地区のコース19からコース28は、復路の需要が好きないと思われるため、往路のみの案内となっています。 往路と復路の出発地点と到着地点は、共通のものが多いですが、コースによっては、往路の到着地点が「バス乗車口」、復路の出発地点が「バス降車所」というように、活用シーンに合わせて変更してあるものもあります。 出発地点から到着地点までの距離は、点字ブロックに沿って歩行した場合のおおよその距離ですので、実際の距離とは異なります。 また、計測の都合上同じコースでも、往路と復路で距離が若干異なる場合があります。 ルートは、原則として全域にわたって視覚障害者用誘導ブロック(マップでは、点字ブロック、警告ブロック、誘導ブロックと表記します)の敷設がされているものを採用しています。 ただし商業施設の出入口付近で、一部誘導ブロックが途切れている場所があります。 【ご利用にあたっての留意点】 1.鉄道駅では、出発・到着地点は点字ブロックの敷設された有人改札とし、改札口を背に出発します。 駅以外を出発地点としているコースはこの限りではありません。 2.進行の表現は、「直進」「右折・左折」「通過」「道なりに」等があります。 3.距離の表現はメートル単位とし、1メートル未満は四捨五入して記述しています。 4.方向の表現は前後左右を基本とし、進路が変わったタイミングで東西南北の表記を加えています。 5.視覚障害者用誘導ブロックが複数の方向に分かれている部分を「分岐」と表現しています。 マップでは、分岐の種類として「右分岐・左分岐」「T字分岐」「十字分岐」「V字・逆V字分岐」を表記しています。 「右折・左折」は、分岐のないブロック上を直角に曲がることを表しています。 ゆるやかなカーブの場合は「道なりに」と表現します。 6.最終目的地以外で、分岐の行き先については、トイレ、券売機、点字触知案内板、駅案内所等を参考情報として加えています。 7.分岐には「分岐(A)」のように、Aから始まるアルファベットの記号がついているものがあります。 これは、一旦進んで元の分岐に戻り、再び別方向に行くときに、最初の分岐がわかるように使用しています。 8.ルート上に階段とエレベーターがある場合、距離が近くて点字ブロックの敷設があれば両方を案内しています。 敷設のないエスカレーターは、近いものは参考情報として含めています。 9.階段は、地面もしくは踊り場から次の地面(踊り場)までのひとかたまりを、ブロックと表記し、(踊り場1つをはさんで2ブロック」等と表現しています。 10.その他、移動する上での手がかりや注意すべき点を参考情報として記載しています。 例:階段の形状、点字ブロックの敷設が途切れたこと、音や見えやすい表示物等