1ページ なごやフレイル予防ガイドブック 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、高齢者の外出機会が減り、活動が少なくなることで「フレイル」の進行が危惧されています。 「あなた」や「あなたの身近の人」は大丈夫ですか? ・一日中テレビを見ている ・食事を抜いてしまう ・誰かと話すことも少なくなった ・もの忘れが増えた 早めの相談、対策でフレイルを予防しましょう! 「いきいき支援センター」では、本人や家族だけでなく、ご近所の方からの相談も受け付けています。ご近所に心配な方がいたら是非連絡してね。 詳しくは4ページのいきいき支援センターをチェック! そもそもフレイルってなに? フレイルとは加齢によって気力・体力が徐々に落ち、要介護状態の一歩手前の状態のことです。放置すると、簡単に介護が必要な状態に至ります。 でも大丈夫!早く気がついて予防することで健康な状態に戻ることが期待できます。 2月1日はフレイルの日 2月1日は「フ(2)レ(0)イ(1)ル」の日です。 フレイルの概念や予防の重要性を多くの人に認識してもらい、健康長寿社会の実現を図ることを目的として、2020年(令和2年)一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。 フレイルの3つの要素 フレイルには、閉じこもり、社会的交流の減少などの社会的フレイル、筋力低下や口腔機能低下、低栄養などの身体的フレイル、認知機能の低下やうつなどの精神的フレイルの3つの要素があります。 フレイルの可能性を手軽にチェック! なごやはちまるフレイルテストをやってみよう。 2ページ フレイルを予防するための対策 なごやはちまるフレイルテスト フレイルの可能性を手軽にチェック! 八つの質問に、八つ○がつくかな? 全部○がつかないと、フレイルの可能性があるよ。 1 あなたの現在の健康状況はおおむね良好である 2 毎日の生活に満足している 3 ふだんから友人や近所の人との付き合いはある 4 地域活動に参加している 5 口の渇きは気にならない 6 転倒に対する不安はない 7 階段を手すりや壁をつたわらずに昇ることができる 8 この6か月間で2~3㎏の体重の減少はない 質問項目1あなたの現在の健康状況はおおむね良好である、2毎日の生活に満足しているのどちらか1つでも〇がつかなかった方はAこころのコラムをご確認ください。 Aこころのコラム こころの健康が大切です 月1回以上声をだして笑う人が多い都市は、フレイルの人が少ない傾向にあることが分かりました。 声を出して笑う人はフレイルになりにくいんだね! 前向きの気持ちが大事ですね。でも、前向きになれない状態が続く時には、専門家に相談しましょう。 質問項目3ふだんから友人や近所の人との付き合いはある、4地域活動に参加しているのどちらか1つでも〇がつかなかった方はB社会参加のコラムをご確認ください。 B社会参加のコラム  社会とのつながりを持ち続けることが大事です 町内会活動や趣味の会などの「社会参加」をすると、要介護や死亡を遅らせる可能性があると言われてます。 用事をつくって1日1回は外出し、友達や近所の人との会話を楽しむといいんだね。感染症の感染拡大防止にも気を付けてね。 身近な地域には「高齢者サロン」や「なごやかクラブ(老人クラブ)」があります。 外出が難しいときは、電話やメール、オンラインで友達や近所の人と交流してみよう。 高齢者サロン 高齢者の身近な場所でおしゃべりをする地域のたまり場です  高齢者サロンの検索は、なごやかいごネットのトップページから、「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」を選択、次に「高齢者サロン」と進んでください。 ウェブサイトアドレス http://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/yobou/riyou/index.html なごやかクラブ(老人クラブ)  地域で社会奉仕活動や健康づくり見守り活動などを行っています。  活動内容や入会方法は「なごやかクラブ名古屋」で検索。 ウェブサイトアドレス https://www.nagoyarouren.com 健康コラム 名古屋の健康ご長寿の皆さんの五つの特長 名古屋市健康とくらしの調査(2019年度)分析結果から見えてきたなごやの健康ご長寿さんの傾向です。 一.月に1回以上、社会参加している(ボランティア・スポーツの会・趣味関係など) 二.住んでいる地域に愛着がある 三.月1回以上、本屋・書店を利用する 四.現在の健康状態が良いと感じる 五.この1か月で10人以上の知人・友人と会っている 3ページ 質問項目5口の渇きは気にならないに〇がつかなかった方はC口腔のコラムをご確認ください。 C口腔のコラム  定期的な歯科検診と毎日のお口の体操が大事です 口の渇きが気になる人はお口の機能が低下しているのかもしれません。 お口の機能低下ってなに? 食べものがかみづらい、むせやすくなる、口が渇く、滑舌が悪くなるなどです。これらの症状を放置し身体の衰えに影響を与える状態をオーラルフレイルといいます。 「お口の体操」は大きなお口で「パ」「タ」「カ」「ラ」とゆっくり10回、早口で20回言ってみよう。 「なごや介護予防・認知症予防プログラム」でも紹介しています。ユーチューブで「お口の体操 ホームエクササイズ」で検索。 ユーチューブアドレス https://www.youtube.com/watch?v=w8RLkAiMv5k 質問項目6転倒に対する不安はない、7階段を手すりや壁をつたわらずに昇ることができるのどちらか1つでも〇がつかなかった方はD運動のコラムをご確認ください。 D運動のコラム  生活の中に運動を取り入れることが大切です 転倒・骨折が、要支援になる原因の第3位!防ぐためには、運動を習慣にするといいですね。 毎日散歩をしているよ。 坂道や階段を取り入れると、筋力アップにつながり、より効果的ですよ。 要支援となった主な要因グラフ 出典 平成28年国民生活基礎調査 1位 関節疾患 17% 2位 高齢による衰弱 16% 3位 骨折・転倒 15% 4位 脳血管疾患 13% 5位 心疾患 7% 6位 認知症 5% 7位 糖尿病 3% 8位以下の合計 24% ひとりでできる運動・体操など なごや介護予防認知症予防プログラム ユーチューブで、「運動機能アップ体操 ホームエクササイズ」で検索。 ユーチューブアドレス https://www.youtube.com/watch?v=UivpXbCGS7o 元気はつらつ!らくちん体操 高齢者向けの簡単な体操です。肩やひざ、股関節など身体の部位ごとに様々なプログラムがあります。 「らくちん体操」で検索。 ウェブサイトアドレス https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/docs/2020041400025/ なごや健康体操 場所や時間を問わず、いつでもどこでも取り組めるご当地体操です。「なごや健康体操」で検索。 ウェブサイトアドレス https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/8-4-9-2-0-0-0-0-0-0.html 名古屋の散歩コース  名古屋市内の各区の散策コースを紹介します。各区の散策コースは、名古屋市の公式ウェブサイトのトップページから、「観光イベント情報」を選択、次に「名古屋散策」と進んでください。 ウェブサイトアドレス https://www.city.nagoya.jp/kankou/category/34-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html 質問項目8この6か月間で2~3㎏の体重の減少はないに〇がつかなかった方はE栄養のコラムをご確認ください。 E栄養のコラム  1日3食バランスよく栄養を取ることが大事です 一日に次の11種類の食品を食べることを目標にすると良いですよ。 穀類 芋 果物 肉 魚 卵 大豆 牛乳 油 海藻 緑黄色野菜 少しずつでもいいので食べた食品を記録してみましょう。 出典はなごや介護予防認知症予防プログラム 4ページ フレイル予防・改善のための取り組みの紹介 高齢者の総合相談窓口 いきいき支援センター 相談無料 開設時間 月~金曜日(祝日・年末年始除く) 午前9時~午後5時 いきいき支援センター(名古屋市地域包括支援センター)は高齢者のみなさまがいつまでも住み慣れた地域で安心して生活できるよう、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職がチームとなって、健康・福祉・介護などさまざまな面から高齢者のみなさまを支える機関です。 相談の一例 ・介護予防のための取り組みについて知りたい 基本チェックリストを実施するなど、ご本人様の状態や希望にあわせて、市の介護予防事業や地域の高齢者サロンなどの取り組みをご紹介します。 ・ご近所の高齢者を最近みかけなくなって心配 お電話いただければ職員がご自宅へ訪問し、安否を確認します。 ・親のもの忘れ、認知症かもしれない 医師(もの忘れ相談医)の専門相談など、認知症の人を介護する家族支援事業をご紹介します。 ・隣の家に何度も訪問販売が来ている。もしかしたら詐欺にあっているかも 消費者被害の相談をお受けします。 お住まいの地域のいきいき支援センターへご相談ください。(市内29か所) 各いきいき支援センターの一覧は、なごやかいごネットのトップページから、「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」を選択、次に「いきいき支援センター(地域包括支援センター)一覧」と進んでください。 ウェブサイトアドレス http://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/yobou/toiawase/ 高齢者いきいき相談室 相談無料 高齢者の方々が、身近な場所で相談できるよう、いきいき支援センターから委託を受けた居宅介護支援事業所が「高齢者いきいき相談室」を開設しています。 いきいき支援センターと連携し、健康・福祉・介護等の相談に応じます。(令和2年10月時点で市内297箇所) 各高齢者いきいき相談室一覧は、なごやかいごネットのトップページから、「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」を選択、次に「いきいき支援センター(地域包括支援センター)一覧」を選択、次に「高齢者いきいき相談室についてはこちら」と進んでください。 ウェブサイトアドレス https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/company/center/soudan.html こころ・口腔・運動・栄養の取り組み 福祉会館認知症予防事業  各区の福祉会館において、認知症予防に効果的な取り組みや、認知症予防に役立つ知識や活動について学ぶ教室を開催しています。 福祉会館の一覧は、名古屋市公式ウェブサイトのトップページから、「暮らしの情報」を選択、次に「高齢者」を選択、次に「施設等一覧」を選択、「老人福祉センター(福祉会館)・老人いこいの家」と進んでください。 ウェブサイトアドレス https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000004304.html いきいき教室 各区の保健センターにおいて認知症予防や運動機能、栄養、口腔等に関する教室や講演会等を開催しています。 保健センターの一覧は、名古屋市公式ウェブサイトのトップページから、「暮らしの情報」を選択、次に「施設案内」を選択、次に「区役所・支所・保健センター」を選択、次に「各区役所・保健センターの組織と電話番号等」と進んでください。 ウェブサイトアドレス https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/19-9-2-0-0-0-0-0-0-0.html 社会参加の取り組み 高齢者はつらつ長寿推進事業 各区社会福祉協議会が、コミュニティセンターなどの身近な場所でレクリエーションなどを実施しながら仲間づくりをしています。 事業の内容は「高齢者はつらつ長寿推進事業」で検索。 ウェブサイトアドレス https://www.nagoya-shakyo.jp/mokuteki/riyo/longlife/ 市社会福祉協議会ボランティアセンター ボランティア活動の相談、ボランティアの登録などを行っています。   電話 911‐3180 ファックス 917‐0702 掲載されている事業や教室については、新型コロナウイルス感染症の影響により中止や変更となる場合がございます。 フレイル改善の取り組み 要支援1・2の方、事業対象者を対象として2つのサービスを実施しています。事業対象者とは基本チェックリストを受けて生活機能の低下がみられた方です。 1 ミニデイ型通所サービス デイサービスセンター等で週1回「なごや介護予防認知症予防プログラム」を実施し、フレイル改善を目指していきます。 2 運動型通所サービス デイサービスセンター、フィットネスクラブ、施術所等で週1回、転倒予防や足腰の筋力保持のため、自宅でもできる軽い運動や体操などを行います。  事業所の一覧は、なごやかいごネットのトップページから、「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」を選択、次に「介護予防・生活支援サービス事業一覧」と進んでください。 ウェブサイトアドレス http://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/yobou/about/service.html もの忘れ検診 対象 受診する年度に65歳以上になる市民 実施場所 市内の協力医療機関 自己負担 無料 受診回数 年度に1回 検診内容 問診による認知機能検査 検診を実施する協力医療機関や精密検査を実施している医療機関は、名古屋市公式ウェブサイトのトップページから「暮らしの情報」を選択、次に「高齢者」を選択、次に「認知症施策」を選択、「もの忘れ検診について」を選択、次に「もの忘れ検診について」と進んでください。 ウェブサイトアドレス https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000122737.html もの忘れ検診を受診して、認知症の適切な治療や予防のきっかけにしましょう。 発行 名古屋市健康福祉局高齢福祉部地域ケア推進課 電話 972-2549 ファックス 955-3367 令和3年2月発行