施設内の感染対策について

2023年5月8日

 令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の位置づけが感染症法上の5類感染症に変更になります。
 位置づけ変更後は、法律に基づいた陽性者の外出自粛や濃厚接触者の行動制限は行われなくなりますが、高齢者施設においては重症化リスクを有する高齢者が多く生活することを考慮し、施設内で適切な感染対策を継続していくことが重要です。
 陽性者が発生した場合に備えて、本資料を参考にしていただき、引き続き施設内での感染対策をお願いいたします。

 また施設内で陽性者が発生した際に、保健センターや名古屋市保健所事業所チームが実施していた濃厚接触者の特定を伴う疫学調査については終了します。(名古屋市保健所事業所チームの電話番号も廃止されます。)
陽性者が多数発生して対応に困った際には、下記の相談窓口をご参照ください。
必要に応じて、施設訪問による助言や行政検査を提案させていただく場合もあります。

受診・相談センター
電話番号:050-3614-0741
開設時間:24時間

1 感染対策への意識を持ちましょう(平常時)

・手洗い・手指消毒などの手指衛生、場面に応じたPPEの着用、施設内の換気は、陽性者の有無にかかわらず平常時から行えるように習慣化しましょう。
・施設内の感染対策が適切か定期的に見直したり、職員への研修を行うなどして、感染対策への意識をもちましょう。

2 陽性者が発生したときに備えて準備をしましょう(平常時)

・陽性者が発生した際に慌てず対応できるよう、施設内の対応方針を決めて、職員間で共有しましょう。
・平常時から、個人防護具など必要な衛生物資を確保しておきましょう。
・平常時から、職員や入所者の情報を整理しておきましょう。

 5類移行後は、保健センター等からの疫学調査は原則行われませんが、施設訪問による助言を受けたり、ゾーニングの検討をする場合等には、入所者・職員のリスト、施設の見取り図等があるとスムーズです。
 参考書式を下記にのせてありますので、必要に応じてご活用ください。

3 感染対策を強化しましょう(陽性者発生時)

・陽性者が発生したら、施設内の対応方針にそって対応しましょう。
・換気や手指衛生、個人防護具の着脱など基本的な感染対策をもう一度見直しましょう。
・名古屋市公式ウェブサイト内の「事業所内で新型コロナウイルス感染症患者が発生したら」にも、対応について掲載しておりますので参考にしてください。
・名古屋市公式ウェブサイト「事業所内で新型コロナウイルス感染症患者が発生したら」
 https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000141409.html
・施設内の感染の広がりを確認したり、発生状況をまとめる際には、ガントチャートの作成が有効です。下記の参考様式をご参照ください。

4 職員の出勤について(陽性者発生時)

・令和5年5月8日以降、新型コロナ患者は法律に基づく外出制限は求められません。外出を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられます。周囲の方や事業者におかれても、個人の主体的な判断が尊重されるようご配慮をお願いします。
・高齢者施設において、新型コロナウイルスに罹患した職員の就業については、重症化リスクを有する高齢者が多く生活することも踏まえて、以下の情報を参考に就業制限を考慮してください。

(1)外出を控えることが推奨される期間
・発症日を0日目(無症状の場合は検体採取日を0日目)として5日間
・5日目に症状が続いている場合は、症状が軽快して24時間程度が経過するまで

 こうした期間にやむを得ず外出する場合でも、症状がないことを確認し、マスク着用等を徹底してください

(2)周りの方への配慮
・発症後10日間が経過するまでは不織布マスクを着用したり、高齢者等ハイリスク者との接触を控える等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう

5 関係機関に連絡(陽性者発生時)

 コロナ感染症については、利用者及び職員に感染者が発生した場合、感染者の多寡にかかわらず、本市への報告をお願いしてきましたが、令和5年5月8日以降は、感染症法上の位置づけが5類に移行することに伴い、他の感染症と同様の取扱い(事業所等全体で10名以上が感染した場合など)といたします。
 報告方法等は、以下のリンク先ページをご参照ください。
https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/company/shido/jikohokoku.html

【参考様式】
(陽性者発生時) ガントチャート 簡易版(XLSX形式:50KB)
(陽性者発生時)体調確認シート(XLSX形式:15KB)
(陽性者発生時)入居者居室・担当者一覧(XLSX形式:21KB)
(陽性者発生時)施設見取り図イメージ(PDF形式:196KB)
(平常時から)入所(利用)者・職員名簿(XLSX形式:16KB)
(平常時から)平時からの健康観察・体調不良者の把握(症候群サーベイランスシート)(XLSX形式:143KB)

6 治療薬の早期投与(陽性者発生時)

・重症化防止のため、適応がある患者には有効な抗ウイルス薬などの早期の投与について、かかりつけ医等にご相談ください。
・現在、抗ウイルス薬は一般流通しており、全国の医療機関で処方可能です。一般流通しておりますが、令和5年9月までは公費負担です。
・治療薬が投与できない患者については、施設医・嘱託医の指示に従ってください。

お問い合わせ

名古屋市健康福祉局
新型コロナウイルス感染症対策部新型コロナウイルス感染症対策室
電話:052-972-4389
ファクシミリ:052-972-4376